旅に出ていたとき、時間を持て余して、何気なくノートに風景を描いていました。
本当にただの落書きのようなものでしたが、それを見た地元の方が「きれいだね」と声をかけてくれました。
たった一言でしたが、自分の描いたものに誰かが反応してくれたことが、すごくうれしかったのを覚えています。
その経験がきっかけで、「もっと描いてみたい」と自然と思うようになりました。
うまく描くことよりも、自分が見たものや感じたことを、誰かと共有できることが楽しくて、気づけば今も描き続けています。
INTERVIEWインタビュー
浮遊中のひよこ
美しさと怖さの共存する”人の美”を描き続けて歩んだ半世紀
小さな頃から絵を描くことが好きで、進学に際して『絵を勉強できたらいいな』という、何ということはない軽い気持ちで芸大を受験しました。高校で専攻していたフランス語で受験することができたのも幸いでした。フランス語で受験する人はあまりいなかったのか、大学の先生が手書きしたのであろうガリ刷りの試験用紙だったことをよく覚えています。卒業する際も、特段画家になろうと考えていた訳ではありません。時代風潮的にも就職する人は少なかったので、流れで描き続けているというのが近いかもしれませんね。」
時(あるいは現在も)メジャーではない高校でのフランス語専攻という経験が、語学とは関わりが遠く感じられる芸大の受験でいかされるというのは、そうなるべくしてなったのだろうと感じさせられるエピソードだ。日本画を専攻した理由を聞いた際も、亀山さんらしい受け答えが返ってきた
EXHIBITIONS 展覧会情報
2025.05.01 - 2025.05.31
青2
私の作品は、自然がもたらす癒しと幸福を源にして創作されています。色彩や素材を通じて、感情やインスピレーション、湧き上がるエネルギーを捉え、視覚的に心を動かすアートを目指しています。アクリルや水彩絵具、その時々に適した素材を使用しながら、時にはリアルに、時にはキャッチーに作品を制作しています。
私の表現は、自由な発想や雄大な自然の姿、そして制限のない表現の世界から大きな影響を受けています。また、友人との会話や出会いを通じて、新たな視点やアイデアを得ることもあります。
私の作品は、観る人の大切な記憶や新たなビジョン、心の奥底に眠っていた熱い思いを呼び醒ましす事を目的としています。ぜひ、絵の中からあなただけに伝わる何かを感じ取っていただければ幸いです。