「子どもの頃に漫画家を目指したあと、"絵を描くことは好きだけれど、ストーリーを自分では考えられない"ということに気がつき、イラストレーターのお仕事に興味を持ちました。そこで講談社フェーマススクールズのイラストレーション専科に4年間通います。通信スクールですがとても丁寧に、実際の作品を郵送して添削していただいたきながら学びました。現在は休みの日を使ったり、通常の日の朝早くの時間を上手に使って制作をしています。5時に起きて描いていることもありますよ。1枚の作品を1週間程度でばっと描き上げたりと、描き始めればスピードは早いのですが、アイデアが出なくてのろのろとしてしまうこともあります......」
作品のアイデアを練るときの根底には"いかにモデルの猫さんをかわいく描くか"という思いがあるそうだ。急にふっと組み合わせるべきモチーフが浮かぶこともあれば、なんとなく景色を見ていて"この色を取り入れたいな"と思い浮かぶこともあるという。
「うちに来た猫たちはみんな野良猫でしたが、1度家に入れたら、そのあとはずっと家の中を気に入っていました。なので実際には、私の作品のように花やきのこに囲まれていた猫たちを目にしたことはありません。モデルの猫に、なんとなく思い浮かんだ自然を組み合わせていくのが、私の制作のスタイルかと思います。"とにかくかわいく猫を描けるように"と考え、モデルありきの作品として、その子に合った背景の色やモチーフを組み合わせています。のんびりとした活動ではありますが今後もグループ展に参加する予定がありますので、機会がありましたらぜひ見ていただけたら嬉しいです」