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Artist かばおくん kabaokun

かばおくん

INTERVIEWインタビュー

一色俊秀

制作を始めたきっかけを教えてください。

「絵を描き始めたのは、とても小さい頃です。初めは好きな漫画の絵をひたすらに描いていて、将来は漫画家になりたいなと夢をみていました。小学校の最初のほうのことです。そのまま絵を描き続けており、より本格的に作家として活動しようと思うようになったのはかなり最近のことでしたね。私は猫をモチーフとした作品を制作しています。小学校の前半の頃からほんの5年くらい前まで、ずっと猫と暮らしてきました。はじめての野良猫を拾ってきたその前から、もともと全般的に動物好きだと感じていましたが、我が家に猫が来てくれたことで、猫のことがもっと好きになりました」

 

動物が好きながらも猫と暮らしたことのない筆者は、茜さんのお話に興味を駆られ、茜さんに"猫さんたちのかわいさをずばり一言でまとめてもらうとどうなるか"という難しい質問をしてしまった。茜さんいわく、猫のかわいいところは"気まぐれなころ"だという。

「猫は部屋の中で暴れまくるような感じです。飼い主が振り回されるくらいでかなり気まぐれなのですが、私は猫に振り回される生活をとてもたのしいなと思っています」

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こだわりはありますか?

「画材に選んでいるのは、アクリル絵の具です。カンヴァスは成形されたものを使用することもありますね。丸くくり抜かれているカンヴァスなどを見つけてきて、作品を描いたこともあります。かわいい猫のまわりにきれいなものを、ぱっと、華やかに描くのが好きです。基本的には、我が家の歴代の猫たちをモデルにして描いています」

ご自分のことを"派手な色が好き"と話される茜さんは、日ごろのファッションもクールなら、色づかいも彩度がはっきりしているよう心がけているのだそうだ。パッキリとした色彩の中で、猫さんの体の部分などには、細やかな色のグラデーションを見ることもできる。本来ではグラデーションが生じにくいアクリルを使った制作のため、この色づかいは茜さんの腕の見どころとなる部分ではないだろうか。


「色を重ねたり、混ぜたりして、猫の体の毛のグラデーションを表現しています。アクリルは基本的に隣の色と自然に色が混ざってくれるということはないので、私の手で色の違いを表現していきます。色がはっきりしていてきれいだったため、アクリル絵の具に惹かれました。いろいろな画材を使用したことも何度かありますが、最終的にはアクリルに戻ってくるということを繰り返しています」

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今後のビジョンについて教えてください

「子どもの頃に漫画家を目指したあと、"絵を描くことは好きだけれど、ストーリーを自分では考えられない"ということに気がつき、イラストレーターのお仕事に興味を持ちました。そこで講談社フェーマススクールズのイラストレーション専科に4年間通います。通信スクールですがとても丁寧に、実際の作品を郵送して添削していただいたきながら学びました。現在は休みの日を使ったり、通常の日の朝早くの時間を上手に使って制作をしています。5時に起きて描いていることもありますよ。1枚の作品を1週間程度でばっと描き上げたりと、描き始めればスピードは早いのですが、アイデアが出なくてのろのろとしてしまうこともあります......」

 

作品のアイデアを練るときの根底には"いかにモデルの猫さんをかわいく描くか"という思いがあるそうだ。急にふっと組み合わせるべきモチーフが浮かぶこともあれば、なんとなく景色を見ていて"この色を取り入れたいな"と思い浮かぶこともあるという。


「うちに来た猫たちはみんな野良猫でしたが、1度家に入れたら、そのあとはずっと家の中を気に入っていました。なので実際には、私の作品のように花やきのこに囲まれていた猫たちを目にしたことはありません。モデルの猫に、なんとなく思い浮かんだ自然を組み合わせていくのが、私の制作のスタイルかと思います。"とにかくかわいく猫を描けるように"と考え、モデルありきの作品として、その子に合った背景の色やモチーフを組み合わせています。のんびりとした活動ではありますが今後もグループ展に参加する予定がありますので、機会がありましたらぜひ見ていただけたら嬉しいです」

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EXHIBITIONS 展覧会情報

2025.03.01 - 2025.03.12

なゆ

ならな

2025.07.01 - 2025.08.31

X.Liberty Web個展</br>〜抽象画で日常を特別な空間に〜

抽象画を鑑賞することで右脳が活性化し、集中力や記憶力、さらには発想力の向上につながると言われている。

確かに、具体的なモチーフを持たない抽象画は、時に観る者を試すような感覚を与える。
自身の経験や想像に引き寄せて見ているのか、それとも異なる視点から理解すべきなのか。
あるいは、ただ自由に、あるがままに感じ取ればよいのか──。
抽象であるがゆえに、観る側の感情や季節の移ろい、光の強弱によって、まったく違う表情を見せるという不思議な魅力がある。

私は、そうした抽象画の深さや変化を空間の中で楽しんでもらえるよう、色を重ね、幻想的な雰囲気を纏った作品を制作している。
日常の空間に一枚の絵を飾ることで、その場が穏やかに、あるいは華やかに変化し、どこか特別な空気が生まれる。
そんな、日常と非日常が交差するような絵画空間を目指して創作を続けている。

2025.07.01 - 2025.07.31

tonako Web個展
My world of pen drowings 私のペン画の世界

ただ思うがままに描く。
描きたいものがペンを動かす。
動くままに。
気高く、繊細に、滴り落ちてまた翔び上がるような作品を描きたい。

2025.07.01 - 2025.08.20

松尾知莎Web個展
余白に響く

言葉にならない感覚、言葉にしきれない想い——それらは静かに、しかし確かに存在し、心の奥に響いています。

作品は、ただ見るものではなく、観る人それぞれの内面と対話を始める存在です。余白に宿る響きを感じながら、自分だけの物語を見つける——そんな自由で柔軟な視点でご覧いただければ幸いです。
絵の中に漂う余白に、あなたの想いが重なったとき、どんな音が響くでしょうか。

2025.07.17 - 2025.08.17

新嘉彦Web個展
デジタル絵画のDEI

「デジタル絵画のDEI」という個展タイトルには、表現の多様性と開かれた視点を込めました。
抽象的な現代アートに加え、和の要素を取り入れたキュビズム的作品を展開し、自らのルーツと多様性を見つめ直しています。
技法やテーマの境界を越えた自由な表現を通して、人間らしい感情や温度が伝わる作品を目指しました。

2025.07.17 - 2025.07.30

一色俊秀Web個展
光がテーマのハートのある水彩画展

身近にある何気ない景色も、光の状態や見方によって印象に残るシーンに変わります。
光をテーマに思いを込めて透明水彩で描きました。それぞれの絵の中に♡がさりげなく入っています。
じっくり作品を観ていただいてから、かくれハートも探してみてください。