小さな頃から絵を描くことが好きで、進学に際して『絵を勉強できたらいいな』という、何ということはない軽い気持ちで芸大を受験しました。高校で専攻していたフランス語で受験することができたのも幸いでした。フランス語で受験する人はあまりいなかったのか、大学の先生が手書きしたのであろうガリ刷りの試験用紙だったことをよく覚えています。卒業する際も、特段画家になろうと考えていた訳ではありません。時代風潮的にも就職する人は少なかったので、流れで描き続けているというのが近いかもしれませんね。」
時(あるいは現在も)メジャーではない高校でのフランス語専攻という経験が、語学とは関わりが遠く感じられる芸大の受験でいかされるというのは、そうなるべくしてなったのだろうと感じさせられるエピソードだ。日本画を専攻した理由を聞いた際も、亀山さんらしい受け答えが返ってきた